FC2ブログ

その好きは正当なのか、と奴隷制度は数百年の呪い

 ワードの挙動がおかしくなったので、ワープロソフトを導入。迷った結果、ワードによく似ているという一太郎にしました。
 が、一太郎を導入するとワードが健全化し、フリーズがなくなりました。おそらく2007年版という古いATOKが問題で、一太郎付属の最新ATOKで齟齬が出なくなったと思われる。同じ症状の人は変換ソフトに注意。せっかくなので一太郎も使っていこうと思います。
 
「ザ・ノンフィクション」
 番組のサブタイに「好きなことだけして生きていく」とあるが、出ているニートがカードゲームを作り発表前に逃げだし、続いてVTUBERやってそれもやめて、小説を書きはじめる。
 サブタイにあり、よくいわれる「好きなこと~」は、実はその好きが良いことなのかを、よくよく考えていない。
 事例のような「好き」はすぐに移ろう無意味なものだったし、人格の歪みや精神疾患などからその「好き」が発生している場合もある。その感情は正当なのか、と精査することも人には必要。
 むしろ人間には、責任感と忍耐力と正気のほうが大事だろうと思い直させてくれる。
 そしていろいろ逃げだしたニートが書く小説の内容が「ブラック企業で過労死した男が、ファンタジー異世界で無職をやる話」と、さらにうーんなる。
 
「風が強く吹いている」
 いいやつらが集まって陸上部を作り、挫折や過去の傷を越えて、箱根駅伝を目指す、と100点満点の美しい青春。ライバルの怨念も主人公の過去の軽率さからで、そら怒るわと。
 原作や映画より長いが、それぞれの人物に思い入れができてからがおもしろい。十人いると、リーダーと指揮官が別であることが描かれる。そして参謀、学者、ムードメーカー、縁の下の力持ち、年長者、スペシャリスト、異邦人とそれぞれの資質が描き分けられている。
 人間の人格や才能は50~70%が遺伝。仲間文化が30~50%。親の影響は10%~0%と言われている。だとしたら、人には良き仲間を選ぶしかできることがない。

「ゲーム・オブ・スローンズ 第七章」
 二回目を見る。登場人物のほとんどが、どれだけ頭が良く教育があろうと、中世思考。で、デナーリスが中世後期、ティリオンが近世思考となっている。そして意外なことに奴隷出身で宦官のヴァリスが王ではなく人民のために、という近代の思考に足を踏み入れている。
 
 社会学的には、奴隷制度は長い、本当に長い禍根を残す。
 人間を奴隷にするか農夫として使うかの比較をし、奴隷として売ったほうが利益になると現地の権力者がまず人民を売る。そして他の部族を襲い、捕獲して売り払う。そしてさらに人々は問題があると難癖をつけ捏造して、近隣住民や家族を奴隷として売るようになる。
 結果として、奴隷売買が禁止された後に、同じ村人や家族であっても奴隷に売ってくる、という相互不信の心が発生し、それが文化となって継承される。信頼度が低くなると、治安が低下し、ありとあらゆる売買や言動に裏切られないようにしようというコストが高くつき、経済や社会発展が遅れる。アフリカでは奴隷売買が盛んだった地域ほど、治安が回復せず発展が遅い。
 信頼度が高い社会と低い社会では、年に数%も成長率が違う。年で数%でも、それが数十、数百年になると圧倒的な差になる。
 奴隷制度が出るファンタジーを見ると、その世界はあと数百年はどうにもならないと予想できてしまう。奴隷制度を破壊しても、人々の心と文化から不信が拭い去られるまでとんでもない時間がかかる。
スポンサーサイト