FC2ブログ

古代から中世はやたらと人が殺される

 かつてのニューギニアやアフリカなど古代の伝統社会では、女性が重い水を運んで、男性は弓矢だけを持ってついていく光景が普通だった。理由としては、他の部族に出会うと即殺し合いになるので、男性は常に両手を空けて備えないといけないからだそうな。現代でも伝統社会が続くところでは、そういう感じである。

 古代の伝統社会では、他人=敵という世界。敵の家を複数で襲撃し、何人か殺すというのがよくある。また集団で殺し合う合戦もたまに起こる。数世代に一度だが、敵を奇襲して百人以上を殺す虐殺も起こる。捕虜を取っても、維持できないし、逃げられるので、必ず殺す。女性や子供も殺す。古代の伝統社会には戦争にルールがない。国家や法律の上位概念がないので、そうなる。
 伝統社会の戦争の原因の多くは、豚。資産である豚を盗んだ殺されたが原因となる。または女性、水が続くそうです。食料や資源や繁殖に関しての争いである。
 古代から中世はやたらと殺傷率が高い。

 現代の戦争では何万人も死に、古代の伝統社会の戦争では数人から百人程度が死ぬ。前者のほうがひどそうだが、人口当たりでの死者数で比較すると、古代の伝統社会は殺しや戦争によって年間で人口の1%が死ぬ。
 現代日本で言うと、およそ一億二千万人のうち、年間120万人が殺しや戦争で必ず死ぬことになり、とんでもない死亡率(2018年に日本で殺人で死んだ人は690人とすると、古代社会の殺人率の高さがさらに分かりやすいのではなかろうか)

 SNSをやっていた時代にちょろっと言ったのですが、マシュー・ホワイトが作成した、戦争や虐殺や人為的飢饉などの死者数を数えた人類による大罪リストというものがある。正確さに疑問はあるでしょうが、他に指標もないので。
 まず、5500万人が死んだ第二次世界大戦は人類史最大の犠牲者を出した。
 しかし、人口比率における死亡率ランキングでは九位となる。
 人口調整して、犠牲者数を20世紀中盤の人口に換算する。
 十位、太平天国の乱(2000万人が死亡し、20世紀中盤に換算すると4000万人の死者となる。以下同じ換算)
 九位、第二次世界大戦(5500万人→5500万人)
 八位、大西洋奴隷貿易(1800万人→8300万人)
 七位、アメリカンインディアン撲滅(2000万人→9200万人)
 六位、ティムール(1700万人→1億人)
 五位、ローマ滅亡(2500万人→1億500万人)
 四位、明朝滅亡(2500万人→1億1200万人)
 三位、中東奴隷貿易(1900万人→1億3200万人)
 二位、モンゴル帝国の征服(4000万人→2億7800万人)
 一位、安史の乱(3600万人→4億2900万人)
 安史の乱では、当時の唐王朝の人口の三分の二が死んだが、これは世界人口の六分の一が死んで、20世紀中盤に当てはめると4億2900万人が死んだことになる。

 古代をローマ、および漢王朝から唐王朝あたりまでとする歴史区分に従うと、古代から中世の死亡率が上位を独占する。
 もし古代や中世に行ける機会があっても、拒否したほうがいい。
スポンサーサイト