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フラナリー・オコナー世界

 私はスマフォを持っていないので、移動時間はだいたい読書時間とする。
 で、そのときはフラナリー・オコナー全集を読みながら飲み会へと移動。高校生のときなにかの短編集で「善人はなかなかいない」を読んで、うへえと思った。その後「厭な話」で収蔵され、そしてまた全集で三度目である。
 加害者も被害者もそれぞれ良い面と悪い面、そして時代ゆえの無知と愚鈍さがあり、それゆえのどこにでもあるしょーもない悲劇と惨劇が起こる。それをコメディでユーモアだととらえる人もいますが、そのしょーもなさが人生の辛さでもあると思っているほうです。
 飲み会の帰りに輩系酔っ払いと女性と青年のトラブルに遭遇。間に入って止めるが、最後は警察を呼ぶ事態になった。私は事情聴取を拒否して、当事者たちと警察に任せた。まさにフラナリー・オコナー世界である。

 世間的には正しい行動だと思われます。他にも救助や消火活動や寄付など正しいと思うことをやっているつもりですが、実はやる都度に悩むことになります。
 善き行為には良い結果が返ってくる、という公正世界信念(というか誤謬観念)を持つ訳ではないのだけど、ずっとやっていてもなんだか理不尽を受けるばかりで、じゃあなんのためだと分からなくなる。
 意味はなくても良きことをなさねばならないというカント的理性に従い、または脅迫観念で実行しているにすぎないのでしょうが、満足感すらない。なんというか自分の心すらよく分からない不思議さで、またフラナリー・オコナー世界がやってくる。
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